安城市で婚活！『結婚したくない男性と、高望みして結婚相手を選ぶ女性の新しい考え方について』【男女共通編】≪第324回≫｜コスモスプリマリエ

NEWS

コラム・キャンペーン

安城市で婚活！『結婚したくない男性と、高望みして結婚相手を選ぶ女性の新しい考え方について』【男女共通編】≪第324回≫

2022.08.14 婚活コラム

婚活の今と昔から見えてくる新しい男女の出会い方

日本の経済事情の激動期といわれる1990年代に起こった社会情勢の変化といえば、バブルの崩壊です。

この時から終身雇用と年功序列という制度が崩壊していったことが取りざたされる様になりましたが、この社会情勢の変化にともない日本の結婚事情も大きく様変わりしてしまいました。

社会で働く人の平均的な給与の減少や大卒の求人者数が減少して就職難が起こることで、

フリーターやニートといった言葉も生まれ、社会的不安や経済的不安が、日本の未婚化・非婚化を促進させました。

明治時代から昭和初期までに行われてきた「結婚保護政策」が終わることで、結婚の方法が「お見合い結婚」から「恋愛結婚」に代わり、恋愛結婚がお見合い結婚を上回る分岐点となったのが1960年代後半でした。

この1965年当時25歳だった結婚適齢期の男性が、生涯未婚の判断基準となる50歳になった時が、生涯未婚率が上昇し始めた1990年代以降のことですので、下の図のようにお見合い結婚の比率が恋愛結婚の比率を初めて下回った第1世代が、そのまま生涯未婚率が上昇しだす第1世代となっています。

そして、もうひとつの未婚化・非婚化の要因が職場での出会いによる恋愛結婚の減少です。

当時の職場結婚は、時代が生み出した社会的マッチングシステムのひとつでした。

お見合いよりも自由度はあったと思いますが、独身男女の出会いのきっかけとして、職場という環境がお膳立てしてくれていたということは事実です。

しかし、この職場での恋愛は今やセクハラ問題と表裏一体となり、リスクのある職場結婚は今後もさらに減少化していくでしょう。

もっとも婚姻数が多かった1972年の婚姻総数（青色）から2015年の婚姻総数（青色）を差し引きした差分と、1972年の「お見合い+職場結婚数」（赤色）から2015年の「お見合い+職場結婚数」（赤色）を差し引きした差分が、婚姻数のマイナス分である約46万件と合致しますので、日本の婚姻数減少の要因はこれら2つのきっかけの減少分だったと言えます。

ここから、現在日本における少子高齢化問題の打開策が見えてきます。

つまり、職場という独身者の存在する環境と、昔からの「お見合い」というシステムを、現代風に融合させてアレンジした「新しいお見合い制度」を今後の日本社会に定着化させるという方法です。

今流行りの婚活アプリを使った出会いの方法では、恋愛による出会いを助長するシステムである為、今後も普及すればするほど婚姻率は下がり続けて、日本の未婚化・非婚化・少子化は加速することが予想できます。

その理由は、2人の出会いの目的が、お互いが生計を共にして子供を育てることに軸がおかれた結婚ではなく、自由恋愛として潜在的な自分の欲求や利益を相手側に要求して、一方が他方から経済的または精神的な利益を奪い取った後で別れたとしても、法律上はなんら問題がなく、結果的に相手から利益が得られれば継続はするが、相手がそのことに耐えられなくなり、利益が得られなくなれば別れるという結果を招きやすいからです。

そして奪われた方は経済的または精神的に疲弊して、早いうちに男女の出会いや結婚にはメリットが無いと断定してしまうか、自由恋愛という名のもとに、反対に今度は自分が相手から自己中心的に奪うという選択をするようになります。

それとは別に、お互いが双方にとって利益をもたらす様に、2人の間に人が仲介する「お見合い」という出会いの仕組みの場合は、お互いが双方にとってプラスとならなければ、そもそも「お見合い」自体が成立しません。

過去に行われていた「お見合い」の目的が、家と家との発展的なつながりを目的としていたものであれば、個人と個人の発展的なつながりを目的とする、現代風に進化させた「新しいお見合い」の仕組みを模索する時代が来ているとはいえないでしょうか。

そして相手に与える事で、相手を幸せにすることによって自分が幸福を感じるという、成熟した人間としての本質的な欲求を満たす手段こそが、本来あるべき結婚の姿だと素直に考え、それを求めることが出来る成熟した独身男女を日本中に増やしていくことこそが、現代日本の少子高齢化問題を解決する方法であると言えるでしょう。